椎間板ヘルニア

手術実績 1000件以上

胸腰部椎間板ヘルニア


非常に多い疾患です。ほとんどが適切な治療で治ります。

症状:5段階に分けられます。

  • グレードI  :背部痛のみ
  • グレードII :歩行可能(後ろ足がフラフラする)
  • グレードIII :歩行不能(後ろ足が体重を支えられない)
  • グレードIV :自力排尿不能
  • グレードV :後肢の深部痛覚消失(後ろ足をつねった時、脊髄反射で引っ込めるが痛みを感じない)

グレード IからIVの場合 

・適切な治療(症状にあわせて絶対安静または手術)でほぼ100%歩行可能となります。

 

グレードVの場合 

・来院時に進行性脊髄軟化症の症状がなかった場合、75%が適切な手術で歩行可能となります(当院実績)。

・10%程度の確率で進行性脊髄軟化症を併発し死亡してしまいます。今の所、早期に確実な診断ができません。手術後に併発が発覚することもあります。

胸腰部椎間板ヘルニア(犬)

矢印の部位:椎間板が飛び出して脊髄を圧迫しています。


頚部椎間板ヘルニア


非常に多い疾患です。

症状:痛み・四肢のふらつき、完全な麻痺、稀に呼吸困難などの幅広い症状が認められます。

適切な治療(症状にあわせて絶対安静または手術)でほとんどが治癒します。

よく似た症状の神経病が多く中には命に関わる疾患も含まれていますので、鑑別のために症状が軽度でも早い段階でMRIで診断することをおすすめすることが多いです。

頚部椎間板ヘルニア(犬)

矢印の部位:椎間板が飛び出して脊髄を圧迫しています。